エンジニア人材紹介で求人企業にお願いしていること

私たちは、2018年7月に自社開発限定のエンジニア人材紹介サービスを始めて、これまで多くのエンジニアを企業に紹介してきました。

エンコミが一貫して求人企業にお願いしていることがあります。

それは、人材紹介の基本契約で、原則として以下のことをお願いしています。

(「原則として」と書いたのは、お相手の法務チェックなどの過程で文言が変わることもあるため)

エンコミがエンジニア人材紹介の基本契約でお願いしていること

  • 自社のエンジニアを顧客先等に常駐させての開発事業(以下「SES事業」という)を一切行っていない。
  • 当社の紹介により採用したエンジニアをSES事業に従事させない。
  • エンジニアの裁量を重視した労働環境を用意し、労働法規を遵守している。
  • 前各号の誓約が守られていないことが判明した場合には、乙は甲に改善を申し入れ、改善が見られない場合には乙の申し出により本契約を解除できるものとする。

通常、エンジニア人材紹介の基本契約にSESなどという言葉が出てくることはないと思います。

求人企業の方からも、なんでわざわざこの文言を入れているのか聞かれます。

確かに、人材紹介事業としての効率や、お客様である求人企業への説明の手間などを考えれば、このような文言はない方が楽です。

それでも私たちが敢えてこれを入れているのは、長い目で見れば、エンジニアにとっても求人企業にとってもメリットがあると考えるためです。

双方にメリットがなければ、そもそも私たちがこの事業をする意味もないと考えるため、敢えてこの文言をエンジニア人材紹介の基本契約に入れてもらうようにしています。

以下で、エンジニアと求人企業、それぞれから見たメリットを書いていきたいと思います。

エンジニアにとってのメリット

エンジニアにとってのメリットは、応募するエンジニアの方に安心してもらうためということになります。

転職希望のエンジニアにとっては、転職前に知ることのできる情報はとても限られています。

企業の採用ページや、求人媒体の情報で、事業内容や求めるスキルなど表面的なことは分かっても、実態としてどのような会社かは分かりづらいものがあります。

中でも、エンジニアの方から、以下のような声も寄せられています。

  • SES企業とそうでない企業の見分けがつかない
  • 自社開発や受託開発もあるとの話で入社したが、実態は全員がSESをしているだけであった

※参考記事(SES企業の見分け方・米村ブログ)

当社では、「自社開発限定のエンジニア紹介」とうたっている以上、基本契約を締結する際には、企業の状況をヒアリングして確認しています。

それでも、基本契約できちんと定めてこそ、エンジニアの方に安心して応募してもらえると思いますので、そこは今後も続けていきます。

求人企業側のメリット

求人企業にとっては、一見面倒な条項が付されてしまうとも考えられます。

でも、きちんとしている企業にとっては、取り立てて何かを変えなければならないというものではないはずで、逆に言うと、その企業には客先常駐の案件がなかったり、エンジニアのためにきちんとした体制ができていることを説明できることになります。

したがって、長い目で見れば他社と差別化できるので、紹介できるエンジニアが増えることになると考えています。

一般的な転職エージェントだと、そこまでのチェックをしないと思いますし、最初は違和感を感じてしまうかもしれませんが、その分、当社で責任をもって転職希望のエンジニアの方に企業のことをご説明しますので、ご理解をいただければと思います。

今後の方向性

現在でも、一般的な人材紹介会社と比べるとかなり踏み込んだ契約をさせていただいていると思います。

それでも、基本契約に記載しているのはあくまでスローガン的なお約束であって、具体的な事項まで基本契約に入れることは難しいものがあります。

例えば労務管理の細かい運用の状況までは定めておりません。

そこで、今後は求人企業の方に、もう一歩踏み込んだ確認をさせていただきたいと考えています。

それは、一定以上の労務管理体制が整っているかということです。

例えば、

  • 就業規則がいつでも見られる状態になっているか
  • みなし残業の制度がある場合、何時間か
  • みなし残業を超過した場合には残業代を支給しているか

といった、きちんとしている企業からすれば当たり前の、基本的な事項を確認するチェックシートを作成して、一定以上の労務管理体制が整っているかを確認したいと考えています。

こちらは現在、当社の社労士とともにチェックシートを作成していますので、経過はまたお知らせできればと思います。

今後ともエンコミをよろしくお願いします。